さらにこの男性は奇声を上げながら周囲の通行人を次々に刺して逃走。事件発生後数分して
万世橋警察署秋葉原交番から駆けつけた
警察官が男性を追跡し
警棒で応戦、最後には
拳銃を抜いてナイフを捨てるように警告し、それに応じナイフを捨てた男性を非番でたまたま居合わせた
蔵前警察署の警察官とともに取り押さえた
。これらはおよそ5〜10分間ほどの間の出来事だった。
一方、これらの凶行に対する救命活動は、おおむね迅速に遂行された。犯行現場にいた一般の通行人は積極的に
一次救命処置を開始
し、また、携帯電話などを活用しての迅速な通報がなされた。消防は、12時36分に最初の
119番通報を受け、さらに通報が相次いだことから、救急隊5チームの投入を決定、同43分には最初の救急隊(浅草橋出張所)が現場に到着した。救急隊現地指揮官は、状況は通常の体制で対処できるレベルを超えていると判断し、現場到着とほぼ同時に
災害派遣医療チームの投入を進言、即座に東京消防庁は
東京DMATに対して出動要請を行なった。この要請から12分後の12時55分、現場に最も近かった
日本医科大学付属病院のDMATチームが現場到着、日本医大DMATチーム指揮官は、犯行規模の大きさからDMATチームをさらに2チーム追加投入するよう要請し、13時8分に
東京医科大学病院のDMATチームが到着、これにより、
自然災害以外としては初のDMATチーム複数投入が実施されることとなった。最終的には、日本医大、東京医大に加え、白鬚橋病院と都立広尾病院の4チームが現場に展開している。一方、消防の救急チームも逐次追加投入され、12時47分にはさらに10チームの追加投入が決定、同49分には最初に投入が決定された5チームが展開を完了した。1時過ぎにはDMATチームの現地指揮所が設置され、最初に現場に展開した日本医大チームが全体の指揮を執ることで指揮系統が確立された。
これらのDMATチームが主導することで、救急活動はおおむね円滑に遂行されたと評価されている。しかし一方で、DMATチームの出動に頼ったために、初動のトリアージに遅れが出た可能性も指摘されている。